本の話をしたいんだ第6弾です。
わたくし恐れ多くも一応「本好き」を自認しておりまして、本の情報はそれなりに仕入れてきたつもりでした。同じく本をよく読む友人と情報を共有したりとか、おすすめ本を紹介するアカウントをSNSでチェックしたりもしてきました。時間があるときにふらふらと本屋に寄って、話題の本、書店員がおススメしてる本をウォッチしたりしてきました。
特に「どんでん返し」系の本は近年、ツイッターやまとめサイトでも紹介してる人が多いのでなんとなく入ってくるし「変なところでネタバレされるのは嫌なので早く読もう」と思って積極的に読んできたつもりでした。
しかしこの本、2003年に単行本の初版が出ているこの本、今年になるまで知りませんでした。
それが、今年になって複数方向からおすすめを聞いたこの本。
タイトルも著者名も聞いたことなかったので「何????」
という感じで、でも紹介している人の熱量がすごくて、全部読むとタイトルの印象が変わってくる、とかすごい気になることを言っている。
ほんとに…?
と半信半疑ではいるものの、万が一自分には合わない本であることを加味してもまあ損はしないだろうとのことで買ってみました。
ありがとうございました!!
今はただ、出会えたことに感謝しています。
これは読むときの自分の状況によって印象が変わる本だと思うのですが、大学生だった2003年ではなく41歳である今、読むことができて本当に良かった。
読み始める前から疑っていたし、とある理由で1文目を読んで「ナニコレ、やめたろかな」と思ったし、序盤途中まで「これが名作と言われるの?!どうして?!」
と思っていました。表現が一部成人向けであるし内容的にハードボイルドでアウトローなので読む人を選ぶ文体ではあります。
でも、最後まで読んだら、ちゃんと読んだら……
ワァ
ぶわっ
具体的な言葉にすると陳腐になってしまうのでちいかわみたいな語彙で感想を述べせていただきました。
もうこれ以上言いません。
びっくりして読み終わった瞬間に大学の友人たちのLINEグループにこの話題を投げてみたぐらいです。そしたら知っている人がほぼいなくて、読む本の趣味がことごとく似ている子も「知らない」と言っていました。
唯一、一人だけ知っている子がいて、その子は序盤で脱落したといっていました。
これから読む皆さん、これだけ伝えておきます。序盤「ナニコレ」と思ってもできれば最後まで読んでください。大丈夫です。名作です。
1文目読んでびっくりして本を閉じないでください。いや、別に閉じてもいいか。買った本を読まない自由も、読み始めた本を途中でやめる権利も、誰もが有しています。あなたも私も。
でも、落ち着いたら、気が向いたら、暇で仕方ない時間ができたら、きっと戻ってきてください。
大丈夫です。やめずに読んでよかった、と思う地点が必ずあります。さらに生きていてよかったと思う瞬間が必ず来ます。
まだ世界にはこんな面白い本が、私の知らないところにたくさんあるのですね。
おらワクワクすっぞ。
語彙力が悟空になったところで失礼いたします。
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