我が家の相続問題~父の生家の空き家について~

お金

先日、母が遊びに来たので我が家の資産であるところの元祖母宅に関してどうなっているのか聞いてみました。予想はしていたけど思ったよりちょっと深刻だし近い将来私及び弟に降りかかってくる問題なので他人事ではない…と危機を感じました。

今のところ解決策がないのですがとりあえず問題を整理しておくだけでもやらないよりはよいだろう、と思い、今後の経過も記していくためにとりあえずここに残しておきます。

空き家の概要

父の実家は東北の片田舎。長いこと祖母が一人で暮らしていましたが、祖母も亡くなってからは空き家になりました。祖母の持ち物だったのをうちの父が相続して名義は父のもの。

私の父母が住んでいるところから車で1時間半ほどなので、時々父母が行って空気の入れ替えと草むしりなどをしています。

とはいえ、やはり住居人不在の古い家。少しずつ傷んだり崩れてきたりしていないかは心配なところです。

さらに裏の山にも土地があり、特に何に使っているわけでもなく近所の親戚のおじさんが畑を作って野菜を育てている。こちらは無償で貸しているそう(知らんかった)

あとは田んぼももっていますがこれは隣の家の方が米作りをやっているので貸しています。

つまり

・家

・裏山

・田んぼ

がうちの父の所有物となっているということです。

お金問題

固定資産税 年間約8万円

水道光熱費 月3万円ぐらい

あと、親戚が裏の山の一部で畑をやっていて、そこに引いている水道も使うのを許可していて月によっては水道代だけで1万2千円ぐらいになることもあるそう。先方に請求はしていない、とのこと。

古い家なのでときどきお風呂が壊れたり水道管が壊れたりもして、それはその都度修理代はもちろんかかる。

なるほど…ランニングコストだけで年間40万円程かかっているのですね。母の話しぶりだとそれで生活が圧迫されて苦しいというわけではなさそうなので、祖母の遺産なり父母の年金なりでなんとか払えているのでしょう。

しかしこの家を維持したまま父母が亡くなった場合、遠方に住む私か弟が引き継いだところで管理しきれません。今後住むことのない家に年間40万円払えるほどの余力はないので何とかしなければいけません。

売却する選択肢に関して

もちろん、そんな使っていない家ならば売りに出せばよい、というのは割と誰でも思いつくところです。しかし、そのまま貸すにしても更地にするにしても、今ある家財道具や父がこつこつ買ってきた本をどうするのか。というか、この問題の大部分をこの父の蔵書が占めている。

読書が好きで、しかも新品で買うことにこだわりがある父。一度買った本を売るなんてとんでもない!というこだわりの持ち主。

売りに出したり寄付したりすることもそう簡単に承諾してくれるとは思えません。

で、それらの問題を万が一クリアできたとして、改装工事するにしても更地にするにしてもお金が数百万かかる。

そして、人に売りに出す段階になった時にも降りかかる問題

「田舎の近所づきあい」です

農家のド田舎の問題~近所の人間関係~

空き家周辺は曽祖父かさらにその上の代から農家だった集落で隣近所の結びつきが非常に強いです。困ったときは助け合える、家族同然のお付き合いがある土地。

そんな土地には、全く縁もゆかりもない人はなかなか入っていくのが難しいです。

地域の結びつきが強い=閉鎖的

という田舎特有の問題があります。

そういえば祖母が時々、近くの家の前を通りかかったときに

「ここは最近、どこそこから引っ越してきた人が住んでるみたいだが会ったことない」

「こんな田舎に住んでもうまいこといかないし孤立するだろうに」

と言ってることがありました。

いや、そういうところだぞ田舎の悪いところ!!

父も「まあ都会の人がちょっと田舎暮らしに憧れて住むみたいな感じだろうね。甘いんだよ」

いや、そういうところだよ?

すみません、個人的な不平不満が漏れ出てしまいました。

全国の農村地で過疎化が問題にはなっているとは思います。でもそういう時に「空気もきれいで自然豊か、田舎に引っ越そう!」というイメージだけで移住を勧めるのはちょっと、潜在的な問題が目に入ってないなあと思ってしまいます。

話を戻しますと、そもそもそんな田舎にあるあの家が売れるのか、もし買いたい人がいたとしてもその人たちがこの土地で幸せに暮らせるのか心配、という問題があります。

最大にして唯一ともいえる大問題

さて、ここまで問題点を挙げてきましたが、これらの問題、父が前向きに解決方法を考えてくれるのであればそこまで大きな問題ではないです。

父が前向きでさえあれば。

しかし、うちの父はこの問題を放置、というか無視しています。見て見ぬふりをしています。

母が時々それとなく触れるそうですが

「俺の問題だからお前にとやかく言われなくてもちゃんと考えてる」

といって不機嫌になるそうです。

多分考えてないですね。

父がまだまだ元気でぴんぴんしているならまだもう少し大丈夫そうですが、仕事を引退してから何もしていないうちにあたまもぼんやりして足腰も弱ってきた父なので、放っておいたらすぐ弱りそう。

私は高齢者施設で働いたことがあるのですが、生きがいを持てずゴロゴロしている人はあっという間に認知症になります。

まだ70手前の父ですが近い将来要介護になりそうな兆候が見られるのでそうなる前に父が納得する形で方向性を定めておきたいものです。

父を動かせる唯一の存在

母の言うことは聞き耳を持たない父。

じゃあ長男である弟はどうかというと、なぜか昔からちょっと弟にライバル意識をもって張り合おうとする傾向が父にはあります。だから弟から話してもおそらく「お前が心配することじゃない」となりそう、というのが母の見立てです。

そうなると、私か。

父は長女の私には昔から甘いし、独立してからは特にそう。

なので、私の言うことなら素直に聞く耳を持つと思う。と母が言います。

確かに…そんな気はしていた。

じゃあ、次に実家に帰った時にさりげなく持ち掛けてみるか。

どこから切り出せばいいかわかんないけど

自分の問題は棚上げで弟の心配をする父

私の弟、30代後半ですが独身です。別に本人楽しそうに生きてるし全然いいんですけどね。

正月に帰省した時に父が急に弟にこう話したそうです

「おい、俺はもうあと10年もすれば要介護になるかもしれないぞ。お前、俺が元気なうちに結婚しようと思うなら今のうちだぞ。もしよかったらいい相手がいないか知り合いに声かけておくぞ」

それはどういう理屈?!

何の効果もないどころか、近い将来義父の介護問題が浮上しそうで、義実家の遺産問題もあるとなると結婚という観点で言えばマイナスでしかない。

本当に弟のためを思うのなら実家問題なんとかしろ、そして家でごろごろして移動するのはすべて車移動、をやめて運動しろ。歩け!できるだけ元気でいろ!

と父に言いたい。

見当違いの心配をされて弟がかわいそう。

もしかしたらこの問題私一人じゃなくて弟と相談した方が良いのかもしれない。

長男だし、若いころから堅実だし賢いので、もしかして私よりすでに考えているかもしれないし。

父の生家で思い入れのある生家をまるで負動産扱いして申し訳ないな、とは思うけど。でも私にも弟にもこれからがあるし生活があるので、未来を見据えなくてはいけないのです。

問題を整理しよう

やるべきことを整理してみます。

・父を説得し、まじめにこの問題に向き合う覚悟を決めてもらう。

・今後、誰かこの家に住む意思のある人はいるのかどうか確認する(多分いない)

・裏の山、田んぼを、今使ってくれている人に売却または譲る方法を考える(安価、または無償でもかまわない)

・父の持ち物の書籍を整理する。家族親戚にあげる、公的機関に寄付するか、売るかなど、父の希望を聞き、少しずつ手放してもらう。

・処分できるものはしていく

・今後の利用の仕方を考える(例えば人に貸すとか、民泊への転用は可能かどうか。または売るか)

向こう20年ぐらいのスケールの話になりますが、このような感じでしょうか。

最後に

都内で生まれ育った友人が「実家を建て替える算段を親と相談しているが、都内というだけで建て替え費用が高い。土地はあるから上に立ってる家だけなのに地方の3~4倍するから払えない」

と嘆いていました。23区内に実家ある人なんて勝ち組じゃん!?と思ってけど、そんな単純ではないのですね。

どこの家庭もそれぞれに家問題を抱えているのかもしれませんね。

今回は、問題解決の第一歩。の少し手前

問題の把握

ができたよ。というお話でした。頭が痛いです。

空き家問題進捗があればまた書きたいと思います。

ではまた。

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