ラジオが趣味の一つである私。推しのラジオチャンネルはTBSラジオ(日本放送も少し聞く)
TBS平日のお昼の人気番組「生活は踊る」のメインパーソナリティのスーさんのエッセイです。
子供のころ、自分が40代になるなんて想像ができなかった。20歳か、せいぜい30歳ぐらいまではイメージできるが、そのあとの人生なんて考えられないし、40とか過ぎたら余生、と思っていた。
そんな自分をぶんなぐってやりたい。余生なんてとんでもない!!
リアルにいま41歳として生きている私がここにいるのです。
年齢とともに、当たり前のように体力は落ちる。寝ても疲れはとれない。
そして、驚くぐらい時間が経つのが早い、ぼーっとしていると1日終わるし、飛ぶように1年が過ぎていく。光陰矢の如し。
誰もがそういうけれど、大人ってもう少し大人だと思ってた。こんなはずではなかった。
それでも、歳をとるのは悪くない。精神的には成長した気はしないけれど、仕事も人間関係も熟成されてこなれ感がでてきた。それに自分が何が好きで何が嫌いか、ある程度分かってきたので自分を喜ばせる方法もコーディネートできるようになってきた
それは私の実感です。ラジオでものすごい数の「お悩み相談」に乗っているスーさんですが、エッセイは決して自己啓発的なノリではありません。いろいろあるよね、でも年をとるってそんなに悪いことだらけでもないから肩を落とすな!的な本です。私が言うと月並みになってしまうけど。
年をとると苦労が増える
年をとると楽しいことが増える
どちらも真理だとおもう。でも、後者の気持ちでいたほうが毎日に希望が持てるし、少なくとも暗い気持ちになることは減ると思う。
同じような印象を抱いた本を思い出したので紹介しておきます。こちらは小説です。
若いころ「カラフル」を読んで印象に残っている人は、そのアンサーソング的なものになるんじゃないかな。
ちらっと紹介すると、久々に集まった友達同士、ちょっといいレストランにあつまっておしゃべりする。なのに話題が「このメンツで飲むなら新宿と銀座とどちらがよいか」というどうでもいい話。延々と話したけど別に決着はつかない。ああわかる、そんなどうでもいい話をずっとしてて飽きずに笑える人たちと、私もずっと一緒にいたい。
思っていた未来と違うかもしれないし、いつも元気じゃないかもしれないし、時には深刻な悩みを抱えたりもする。それでもいい。
この人生でいいのだ。これでもいいのだ。
そんな本です。
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